どうもこんにちは、でんますです!
今回は電気管理技術者になるために必要な開業資金についてお話していこうと思います。
まず、結論から申し上げますと約200万程度必要になります。
工具器具部品代で674,886円、開業費で935,162円ほど。もろもろ合わせて所得は30万ほどの赤字でした…。
まあしょうがないですけどね!そりゃそうだろという感じです! pic.twitter.com/3jxykRpduS— でんます (@VVVF94589319) January 6, 2022
こちらのツイートから引用しますと、674,886円が作業に必要な工具や資機材購入費用で、935,162円が去年の10月までにかかった独立までの開業費用になります。
合計すると、1,610,048円で今年1月に購入した残りの試験器や工具類を合計すると、292,200円なのでおよそ全部で190万円となりました。
僕はタイミングよく前職で支給されたボーナスと退職一時金を活用し、全て揃えることができました。
とはいえ、電気管理技術者になるためにいきなり全部購入するのもなかなか大変です。
独立するなら手持ちのお金はあればあるほど安心ではありますが、そうはいっても日々の生活までギリギリになるまで頑張らなくても意外となんとかなるというのを、今回お伝えしたいと思います。
電気管理技術者になるために必要な開業資金について
ここからは個人的見解ですが、もしお金がない!でも電気管理技術者になりたい!という人は、とにかく誰かに必要なものを借りれば開業できます。
例えば月次点検に必要なクランプメーターや温度計、テスターなど最低限必要なものだけ購入しておき残りを全部借りると初期投資が少なくすみます。
金額としては5万くらいで済むと思います。
最初の電気管理技術者になるための手続きで少しめんどくさいですが…借りるところをクリアできれば相当余裕ができますね。
月次点検は、記録として電圧と電流、トランスの漏れ電流や温度などを測定しますので最低限、この3つだけは購入しておくといいですね。
電流計~クランプメーターについて
購入するクランプメーターはいろいろな種類がありますが、漏れ電流が見れるリーククランプを購入するようにしてください。
普通のクランプと凄く似ているので、間違えそうなのでオススメをご紹介しておきます。
まずはこちら、KYORITUのMODEL2431ミニリーククランプになります。
クランプで気を付けるべきは大きさと電流の測定範囲です。
普通のクランプですとmAが測定できませんので、リーククランプというものを購入する必要があります。
こちらのクランプは0.01mAまで測定できて、比較的小さいですが24φまでならかませるので大体のケーブルは測定可能かと思います。
大き目のものも欲しい場合は、40φまでいけるMODEL2433などが使いやすいですね。
クランプは本当に色んな種類があります。個人的に合うものを購入することをオススメします!
放射温度計について
トランスなどは温度計が備え付けられていることが多いですが、他の設備は基本的に温度がわからないようになってます。
保守管理の観点から、電気設備の温度測定と記録の保存をすることで、劣化具合や異常かどうかを判断できます。
一般的には放射温度計というものを使用し測定することが多いですが、最近ではサーモグラフィなど使う人も増えていますね。
ですが、これは普通に高額なのでとりあえず最初は放射温度計を購入することをオススメします。
HIOKIさんから出ているこちらの放射温度計はしっかりとした作りでいい感じです。
ただ、放射温度計もいろんな種類が出ておりますので、安くて使いやすそうなものを選んでも問題ないかと思います。
テスター~デジタルマルチメーターについて
テスターについてもいろんな種類がありますが、個人的にはHIOKIさんのテスターが優秀で非常に便利です。
アナログテスターなんかもありますが、現在少数派でほぼデジタルメーターを使っている人ばかりになってます。
テスターでは電圧測定などで主に使うことになるかと思いますが、場合によっては回路の導通確認や静電容量などの測定も行うことがありますので、その辺をカバーできるものを選ぶといいでしょう。
こちらのマルチメーターですと一通り測定が可能なのでオススメです。
ぶっちゃけあまり使う機会がないのですが…使うときは何かトラブルあったときでしょうからしっかりとしたものを用意しておくと安心ですね!
技術者協会経由でレンタルする方法
説明しました3つの測定器を購入し、あとはレンタルということになった場合どういった手続きを取るかというと、保安監督部へ提出する測定器リストと共に、他の測定器や試験器の所在がわかるような用紙を用意することになります。
具体的には、協会名と事務所名や名前、連絡先、住所を書いた紙を用意することです。
例として、上記のようなものを用意し提出するだけで大丈夫のようです。
僕は保安法人さんにやっていただいたので、どういう感じで記入していたのか不明ですがとりあえずお互いに了承ずみであれば、この用紙を提出するだけで問題なく通るのではないかと思います。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
まとめ:電気管理技術者になるために必要な開業資金について
ということで、電気管理技術者になるための開業資金について説明させていただきました。
200万はなかなかの大金ですので、だいぶ躊躇する方もいると思いますが案外測定器を借りることができれば、そんなに初期投資が必要じゃないのがお分かりいただけたと思います。
問題は貸してくれる人を探すことなんですが…それに関してはもし関東県内であれば僕が協力することも可能です!
もちろん、加入する技術者協会の会員さんなどを紹介していただいて、先程の承諾書を作成するのもいいですね。
どちらにせよ、初期投資があまりできないという方は、プライドをいったん捨てて借りてみるのも一つの手ではないかと思います。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
コメント
でんますさん
ブログ拝見しております。
受電電圧22kvの電気主任技術者として2月から専任されました。
電気管理技術者になるか、ビルメンとしてずっとやっていくか悩んでいます。
開業してから3年間は売上が立ちにくいとおっしゃってますが、奥様をどのように説得されたのでしょうか。
ちなみに
私は共働きで二児の父です。
甘栗エンターテイメント様
コメントいただきありがとうございます!
いつもTwitterで拝見しております。電験合格からすぐに専任、素晴らしいですね!
さて、ご質問の件ですが僕は独立するときにできる限りリスクが生まれないよう、事前準備と情報収集をしてその辺の内容を逐一妻に共有していました。
特に収入面は最初物件をいただかないとほぼないので、そこをどうクリアするか思考錯誤しました。
それは、まずは保安法人さんからお仕事を貰えるようにして、増えて安定してきたら徐々に自分の物件を増やしていく方法です。
いきなり個人だけでやると3年かかるところ、4か月でなんとかいけましたのでまずは保安法人と業務委託契約して増やせれば2社、3社と増やしていけばいいですね。
僕は2社と契約して物件を35件くらいいただいて、残りは1件だけですけど個人で受けてる物件があります。
ですので、まずやられる地域はどちらでしょうか?保安法人が近くにない地域だとこの方法はできないので…
あと地域の移動が簡単にできなくなるので、始める前に引っ越しとかできれば済ませておきたいところです。
お子さんもいらっしゃると、その地域からさらに動きづらくなるのでまずは家庭内の経済状況を整理して、落ち着いてからチャレンジした方が奥様も安心すると思います。
なので、とにかく安心できる状況というものを整えないと、受け入れてくれなかったです。貯金もできればあった方がいいですし…
独立が無事できれば、かなり時間あるので育児にも余裕をもって対応できます!
その辺も、説明してあげるといいかもしれませんね。
興味深く拝見させていただいています。
冒頭のTwitterで上げておられる”開業費”とは具体的にどのような費用でしょうか?
ざっくりと内訳を教えてくだされば大変参考になります。
コメントいただきありがとうございます!
開業費は、電気管理技術者に必須な工具や試験器、車両代などが含まれています。
それ以外には、実務経験年数を短縮させる保安管理講習や法人との打ち合わせのための交通費、管理技術者協会への入会費なども開業費扱いとしております。
開業は2021年の10月だったので、それまでの期間(1月~9月まで)発生した独立に関わる費用全てを開業費にすれば大丈夫です!
【返信不要です】
ありがとうございました。
車両代については別記事にて参考にさせていただきました。
独立開業に関心がありますので、今後も何度かお尋ねさせてください
でんます様
初めまして、ブログを拝見しております。
私は5年専任経験後、本年1月下旬より独立準備を開始し、6月に1件目申請後、電気管理技術者協会に入会を認められ、なんとか独立できました。
ところで質問ですが、コメントに出ていた保安法人というのは電気保安協会のことですか。
コメントいただきありがとうございます!
保安法人というのは、各地域の電気保安協会以外の法人のことを言っています。
例えば日本テクノやキュービクルメンテ協会、エスコなどが該当します。
ご返信ありがとうございます。
私は専任時代に電気管理技術者協会の紹介者と付き合いがあり。その時に電気保安の収入のみで食っていけるようになるには、4~5年を要するといわれました。
つまり、独立後は仕事が少なく、収入も非常に少ないため、当面、食つなぐため、近所の電気管理法人(キュービクルメンテ協会、日本テクノ等)と縁を繋ぎ仕事を回してもらうということですね。
ある保安管理会社で電気主任技術者をしています。が物件数が少なく仕事が手薄です。年次点検の応援をどこかでできないかと思いますがどうしたらいいですか。
年次点検スキルはあります。
おげしまやかな様
ご連絡ありがとうございます。でんますです!ご返信遅れてすみません。
年次点検の応援は、基本伝手がほとんどで一度会ってみて人柄とか作業のやり方立ち振る舞いなどを総合的に見て、それから継続して呼ぶかどうか判断される傾向にあります。
身も蓋もありませんが、現実として生意気なやつは呼ばれないですし、できなくても頑張ってて素直で元気がいい人は好かれる感じです。
人柄とか度外視なのは法人の手伝いかなと思いますので、入れれば突発の募集で入り込むというのも一つの手です。
年次点検の応援をどこかでできないか?ということなので、外部に出たいのかな?と思いますのでまずは点検をいっぱいしている会社などにバイトの面接に行く、もしくは誰かの伝手を使っていく
というのが現実的かと思います。