電気管理技術者が受けちゃいけない物件の基準について

仕事

どうもこんにちは、でんますです!

今回は電気管理技術者の受けちゃいけない物件の基準についてお話ししていこうと思います。

電気管理技術者として独立したての頃は、何でも受けなければと言う気持ちで受託していくと思うんですけど、途中から点数が溜まって上限に近づいていくにつれ、物件の数を厳選していくようになります。

そこで、そんなときどういった基準で厳選していくのか、これだけは受けちゃいけないな、という基準と言うものをお伝えできればと思います。

なお、個人的な僕の考えなので参考程度に留めておいていただけたらと思います。

それではどうぞ!

電気管理技術者が受けちゃいけない物件の基準について

結論として、いいお客様の選び方は電気管理業務を外部委託することに対して、価値を明確に感じているお客様なのかどうか?というところだと思います。

例えば仮にAというお客様とBというお客様がいたとします。

Aさんは、上司につつかれ管理料をどうしても安くしたいと考えてました。

質は変わらずに値段だけ安くしたいので、どこも受けてくれません。それもそのはず、現在の金額は相場よりだいぶ安かったのです。

Bさんは長い間付き合いのある管理技術者に支払っているお金を、少しでも減額できないか?と管理技術者と交渉していました。

交渉の最中、事故が起こりその管理技術者が指摘していたことが事故として顕在化され、復旧についても時間がかかるということでした。

ですが、管理技術者が指摘事項の箇所を迅速に復旧させ、事なきを得たためその後減額の話はなくなりました。

これは、Aさんは外部委託の価値をお金でしか判断できなかったけど、Bさんは事故が起こったことで今まで支払っていた外部委託のお金に価値があったと気がつけたということです。

以上のように、電気の保安業務を行っている中であなたと契約しておいてよかったと、一番価値を感じる瞬間は事故対応後になります。

知り合いの管理技術者さんもおっしゃっておりましたが、一度トラブルがあったところでうまく対応できると、態度がガラリと変わり信頼されそうそう切られなくなるとのことでした。

もしお客様が外部委託に対して価値を感じていただいていると、設備更新などの投資にも積極的ですし、指摘を上げてもすぐに対処してくれるしで日々の対応速度が全然違います。

また、いい報告が上がると社長から誠意をもって対応しろと、トップダウンで指示がいくこともありますので、委託してくれているお客様の社員全員が好意的だったりすることもあります。

ということで、事故対応などでいい結果を残して信頼されれば悪いお客様でもいいお客様に変わる可能性がありますが、如何せん事故はなかなか起きません。

最近の電気設備では、そもそも事故が起きる確率は低く、なかなか価値を感じる瞬間を経験することができません。

ですので、基本的に電気管理技術者は日々の業務をしっかりとこなしつつ、突然のトラブルに対して全力を出せるよう自己研鑽を怠らないようにすることが大事なのではないでしょうか。

お客様の選び方日々の対応編

じゃあ簡単なところで、できる範囲で判断する場合どうするべきかということなんですけども、まずはお客様が値下げについてのアクションをどれくらいしてくるのか?というところを確認するといいです。

値下げを強く要望しているお客様は、電気保安に対して投資を極力抑えたいと考えていることが多いです。

投資を抑えたいということは、管理料金はもちろん設備更新や消耗品交換まで滞ってしまう可能性が高く、更新しなければならないようなものもなかなかお金を出してくれないので、事故率が跳ね上がってきます。

ですので、値下げを強要せずにいつも通りの金額でよろしくお願いしますとおっしゃるお客様に関しては、少なくとも外部委託に価値を感じているのではないかと思います。

あとは、点検時のお客様の応対具合などでも判断することが可能です。

よくあるんですが、電気保安に関する外部委託についてはお客様の担当者しかわからない、といったことが多く違う方にお話すると困惑されることが多いです。

例えば、月次点検で伺った際、誰ですかね?何しに来たんですか?契約はされてる?お金払ってました?といったようなことを聞かれることもあります。

なので、どなたにお伺いしても把握されているような現場ですと、すごくいろいろとやりやすいですし報告したことに対しても積極的に共有してくれるので、こちらとしても安心して業務を行うことができます。

もし、そういったお客様を見つけた場合はしっかりと保安業務を行い、信頼関係を築くのが大事ですね!

お客様の選び方電気設備編

お客様の対応が凄く良くても、設備を見ると凄く古かったり汚かったりと年次点検や定期的な機器更新が、キチンと行われているのか疑わしい物件があることもあります。

現地の状態は今までの保安業務の結果を伝えてくれるので、保守契約を結ぶ前に絶対に1回は現地調査を行うようにしましょう。

もし物凄く古い設備ばかりであれば、指摘をしてきたけどお客様が更新してくれなかったといったことがわかりますし、汚れが酷い場合はあまり年次点検で点検時間を確保させてくれなかったかもしれないと判断することもできます。

特に古い設備で言えばPCB含有の物がある可能性もあるので、もし極端に古い設備が存在する物件の場合は金額の条件がよくてもお断りするべきかと思います。

上記は1974年製です。いきなりこういうのが出てきたら特に注意しましょう。

また、保安状態で判断するもう一つの方法としては、今までの年次点検の報告書や機器台帳などを拝見させていただくといいです。

これは、各種試験結果について把握できるのと、やっておくべきことをきちんとやっているかどうか確認することができます。

ただ、点検の内容に関してはお客様にお伺いしてもわからないケースがほとんどですので、自分で判断されるしかありません。

ですので、日々の自分がやってきた業務での知識と経験を、しっかりと頭に入れておくことも大事ですね!

まとめ:電気管理技術者が受けちゃいけない物件の基準について

判断基準についてまとめますと下記の通りです。

①お客様が保安管理業務の外部委託に対し価値を感じているか
②保安管理料の値引きアクションをどれくらい起こしてくるか
③設備状態は極端に古くないか、汚くないか
④年次点検報告書にてきちんと点検が行われているか確認できるか、機器台帳は存在するか

以上を目安に確認されていくと、おかしい物件はだいぶ減らせるのではないでしょうか。

とはいえ、こんなことを言うのもなんですけど独立したばかりで収入の余裕がない状況ですと、今回説明したような曰く付き物件を受けちゃいたくなりますよね。

また、付き合いの中で断れない状況のようなこともあるかと思います。

そういったときは、それはそれでしょうがないのかなと…やはりこの業界は繋がりが大事なので、それをぶっ壊してまで契約破棄とかすると業界内で居場所がなくなる危険性もあります。

そこら辺を注意しつつ、もし完全ご新規であれば上記で説明した内容について確認していけば、間違いないと思いますので是非参考にしてみてください!

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました