電気管理技術者に必要な測定器と工具類について

仕事

どうもこんにちは、でんますです!

今回は電気管理技術者で必要とされる各測定器や工具類についてお話ししていきたいと思います。

電気管理技術者として、まず最初に必要なのは各保安監督部で指定される次の測定器類になります。

・絶縁抵抗計
・電流計
・電圧計
・低圧検電器
・高圧検電器
・接地抵抗計
・騒音計
・振動計
・回転計
・継電器試験装置
・絶縁耐力試験装置

これらは、電気管理技術者として独立する際に所持状況について提出が必要な測定器具になりますので、最低限揃えておく必要があります。

といっても、借りていても大丈夫ということで借りる測定器の所在を明確にした書類などを提出すると、自分が所持していなくても独立は可能です。

今回はそんな測定器や点検に必要な工具たちを説明していきますので、ご購入の際の参考にしていただければと思います!

電気管理技術者に必要な測定器と工具類について

電気管理技術者として独立する際、皆さん実務経験があるのである程度業務に必要なものを把握されてる方が多いと思います。

僕もそのような感じでしたので、始める前にある程度の測定器や工具を用意していました。

ですが、なんだかんだと仕事をしていくうちに、次々と欲しいものが出てくる毎日を送っています…。

際限なく購入していると資金が枯渇してしまうので、ある程度的を絞った感じで「これめっちゃいいよ!」といった紹介ができればと思います。よろしくお願いします!

電流計

試験勉強とかしていると箱型の電流計がよく出てきますが、一般的に現場ではあまり用いられずクランプメーターというものを使って測定をすることが多いです。

現在、様々なメーカーから発売されていてなんともどれを選べばいいかわからない感じですね。

有名なところでは共立やHIOKI、SANWAなどがあります。

どの測定器もそうですけど、結局自分の気に入ったものを選ぶのがいいかと思います。

例えば職場でよく使っていた…だとか、あの人が使っているのを見て気になったとか、選ぶ理由は人それぞれ違います。

ただ、電流計に関しては漏れ電流などの微小電流を測定できるものを購入することをオススメします。

主にB種接地のIoを確認する際、必要となってきます。

普通のクランプを購入してしまうと、mAが表示されないので気を付けてください。ちなみに僕は間違って購入して8,000円くらい無駄にしてしまいました…。

絶縁抵抗計

絶縁抵抗計とは、通称メガーと呼ばれる絶縁抵抗値を測定する機器です。

これも各種メーカーが取り揃えていますので、お好きなメーカーを選んで買えば大丈夫です。

ただ測定レンジについては注意が必要で、高圧の測定で1000Vと、低圧の測定で100Vと200Vのレンジがあるものを選びましょう。

メガーは100Vしか測定できないようなものもあるので、オールインワンタイプのものを最初は選ぶことでコストが抑えられます。

他には50Vレンジとかが付いてるものもあるので、低圧を100Vかけたくないような精密機器がある場合、必要に応じて買い足していけば大丈夫です。

電圧計

電流計と同様に箱型のものをイメージする人も中にはいますが、基本的にテスターで電圧を測定することが多いです。

上記はマルチメーターと呼ばれるもので、電圧以外でも抵抗や静電容量などを測定することができます。

最近ではこういったものを使用してる方が多いです。

使いどころはあまりないのですが、たまにブレーカーへ何V流れているのか調べるようなときに使用してます。

メガーをかける際、100V回路と200V回路だと測定レンジが変わるので、そういったときに確認の意味で電圧を測定することが多いですね。

低圧検電器

これは、最近の電線の上からでも触れるとピーピー音がなるものを購入すればいいかと思います。

これも結構メーカーが色んなものを出してしますが、HIOKIさんか長谷川電機さんのものを購入すれば間違いないと思います。

高圧検電器

年次点検とかで無停電を確認する際必要となります。

これは基本長谷川電機さんしか出してないので、その中から好きなものを選べばよろしいかと思います。

伸縮式と伸縮しないものがあるので、伸縮する方を購入すると安全に検電ができるのでオススメです。

騒音計、振動計、回転計

発電所を受託する場合必要となる測定機器です。

僕はまだ購入していないので、今回は割愛します。

もし、購入しましたら改めてこちらで紹介していく予定です!

継電器試験装置

通称リレー試験器になります。

こちらは独立初期に買うには高額なので、基本みんな貸していただく体で申請して稼いできたら購入をしているようです。

やり方によっては、ローンで購入することもできるのですぐに買えないこともないですが…そもそもリレー試験をなれる前に購入するのもどうかと思うので、自分に合う試験器を探すという意味でもしばらく様子見してからでも遅くはないと思います。

また、試験器は双興電機製作所さんとムサシインテックさんが出していますが、これに関しても使用感が完全に別物だったりするので先輩に使わせてもらったりしつつ使用感を確かめておくといいですね。

僕は双興電機製作所さんの試験器が使いやすいかな?と思いましたが、せっかくなのでムサシインテックさんの試験器も購入しました。

最初で最後の購入になるわけでもなく、1人で数台所持みたいな人もいるのでまずは自分に合うやつを必要な台数だけ購入しておけば大丈夫だと思います。

絶縁耐力試験装置

こちらは上述した試験器にトランス等を接続して構成する、耐圧試験を行うことができる装置になります。

選び方としてはリレー試験器の商品紹介などに耐圧試験可とか記載がありますので、そこを確認して試験器を選ぶといいですね。

ですので、リレー試験器を購入する際に耐圧もできる試験器にするか、そうでないかを選ぶ必要があります。

個人的には、仕事の幅を広げるためにも最初の試験器は耐圧試験可の試験器を選ぶのがいいと思っています。

プラスでトランスやリアクトルといったものも必要になってくるので、特に予算がないときにはあまり考えなくていいところではありますが、いずれ使うこともあるでしょうからそのうち購入を検討すればいいのではないでしょうか。

その他必要な工具、資機材類について

ここから先はあるといいなというか、普通使うよね?というものを改めて紹介していきます。

あぁ!これは見逃してたわ!となれば幸いでございます。

ヘルメット

言わずもがな、被らないと危ないのでしっかりとしたものを購入しておきましょう。

お手伝いさんとかを呼ぶときにもう1個必要になることもあるので、2個常備しておくと何かとよさそうです。

ドライバー

プラスとマイナスを1本ずつと、大きめのプラス1本を持っておくといいです。

サイズについては小中大の3種類なのでわかりやすいかと思います。

特にサイズの合ってないプラスでネジを回してしまうとなめてしまうので、注意してくださいね!

脚立

高所にて作業をする際必要になってきます。

大体PAS下に設置されているSOG制御箱とかが届かないときなどに使用することが多いです。

点検清掃時に使用することはほとんどなく、ちょっとしたときにしか使用しないのであまり必要でないのですが、なければないで困るそんな道具です。

ですので急ぎ必要というものでもないのかなと、最悪借りればなんとかなってしまうかもしれませんね。

クイックルワイパー ハンディ

個人的に年次点検の際重宝しているのがこれです。

これは取り換え用のモップ部分だけのものですが、柄の部分を購入すれば交換して何度も使用できます。

特にキュービクルの中の少し高い場所なども、伸縮するので簡単に届いて清掃ができます。

カークランドのウェス

コストコで売っているらしいこの洗車用ウェスが今熱いです。

まあ普通にAmazonとかで売っているので、それを買えばいいかと思いますがこれ最近使い始めたのですが汚れを拭いたときの落とし具合が半端じゃないです。

これ使ったら普通の白ウェスが使えなくなりました。やっぱり白ウェスとかより割高ですが、掃除の速度が断然変わるので買って損はない品だと思います!

工具袋

いろいろ突っ込める工具袋は年次点検の際重宝します。

選ぶなら、上記のようなできる限り多く物が入る大きい工具袋がよいかと思います。ウェスやメガー、ブロアーなどが突っ込めるくらいのものがちょうどよさそうです。

僕は買い物かごが家にあったのでそれを使ってますが、いずれちゃんとした工具袋を購入したいものです。

長靴とレインコート

あんまりいらないかなーと思いながら買ったところ、意外と役に立っているものです。

特にレインコートは雨はもちろんですが、寒いときの防寒着にもなりますね。

凄い土砂降りのときは普通の安全靴がダメになったりするので、そういうときが結構あったため重宝してます。

ポータブル電源

今界隈で話題のポータブル電源は、発電機と違って無音というのと持ち運びが楽というのも相まって人気上昇中です。

特にエコフローさんのEFデルタと呼ばれるポータブル電源が人気です。

こちら色んな種類がありますが、比較的大きめのものを使うとOCR試験もいけてしまうという優れものです。

DGR試験などでは、使用しているところをあまり見かけないですが、概ね試験は可能のようです。

もう少し小型なところでいえば、ホンダさんのリベイドと呼ばれるポータブル電源がオススメのようです。

繋げていくと大容量必要な試験も可能ということで、こちらも人気になっています。

いずれも少々高額ですが、作業効率を上げるためにも買って損はないのではないでしょうか。

各種鍵類

キュービクルの鍵などは、最低限所持しておくと余計な手間が増えずにすむことが多いです。

基本的に、キュービクル等自家用電気工作物の設置者が鍵を所有しておりますが、まれに持っていないというお客様もいます。

そうすると、毎回鍵を探したりしちゃうので時間のロスが生まれてしまいます。

ということで、電気管理技術者は皆さんキュービクルで必要になってくる各鍵を個人的に購入して所持しているケースが多いです。

中には生産中止となった鍵などもあるので、いずれもちゃんと点検業務を受託する際確認して鍵を開けられる準備をしておくといいと思います。

ちなみにハギワラ製の鍵は、生産中止で廃業もしているため非常に手に入れにくいです。

最悪500番と薄いスパナのようなものがあれば開けることができますので、参考にしてみてくださいね。

以下、僕が個人的に準備した鍵リストとなります。

・タキゲン200番
・タキゲン500番
・タキゲン0061番
・タキゲンA-312-2-H
・タキゲンA-312-3-H
・タキゲンTAK50
・タキゲンTAK60
・DENSANマルチキー
・ピンレンチ22mm(ハギワラ対応で使用)
以上、参考にしてみてください!

まとめ:電気管理技術者に必要な測定器と工具類について

ということで、今回は電気管理技術者になったら必要な測定器等についてお話していきました。

独立して好きな工具とか選ぶ時間って幸せですよね…僕はホームセンターにいつまでも滞在できる人間なので楽しくてしょうがないです。

ただ欲しいものをバンバン買っていくと、所持金が底をついて生活できなくなってしまうので、購入のタイミングをよく考えることが大事かもしれませんね。

今回紹介してきたもので、また追加がありましたら追記していく予定ですので、定期的に読んでいただけると新たな発見もあり面白いかも?

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

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