電気管理技術者や電気主任技術者の仕事におけるトラブル回避について

仕事

どうもこんにちは、でんますです!

今回は電気管理技術者や電気主任技術者の仕事で発生するトラブルをどう回避していくか?についてお話していきたいと思います。

この仕事をしていると、電気系のトラブルに出くわすことが多くなりますよね。

やれ電源が入らないだの、電気が来ていないだの、給水ポンプが死んで魚も死んだだの結構いろんなことがあります。

でんますちゃん
でんますちゃん

本当にいろんな対応をしていますよね!

実務経験でいうビル管理業の仕事をしている人だと、特にそう感じるのではないかと思います。

ここでお客様の基本スタンスとして、『電気は使えるのは当たり前』という価値観があるので、ちょっとなんかあるとすぐ呼ばれたりします。

こういうのをどうやって減らしていくか、今回はそういったことをお話させていただきます。

電気管理技術者や電気主任技術者の仕事におけるトラブル回避について

主任技術者であればその現場の専任であったり、代務者という立場だったりすると思います。

ゆりかごから墓場まで…ではありませんが、玉替えから停電までをサポートするのが主任技術者の勤めです。

例えば、下記のようなケースがあります。

・店舗内照明器具がスパークして点灯しなくなったから交換して欲しい
・金属の部分に触れるとビリビリする。原因を探って欲しい
・魚の水槽用モーターが動かなくなったので、故障なのか電気が悪いのか見て欲しい
・電気室からのうなり音が大きく、会議ができない。音を小さくしてくれないか
・蛍光灯をLEDに全数交換したいが消費電力はどれくらい下がるのか教えて欲しい
・平均照度を700lx付近で固定できるような、自動調整機能が付いたLED器具に交換したい
・地下5階にある特高設備の更新はどのように進めたらいいか教えて欲しい
・停電作業用試験器電源を停電時でも利用できるように幹線を改造したいが、どのようにしたらいいか教えて欲しい
・消防設備の電源を非常系電源に乗せるために必要な事前準備、段取りを教えて欲しい
・停電作業をしてから電気が暗くなった気がするのでなんとかして欲しい
・警備システムの更新で1回線から2回線のループシステムに改造したいが、可能なのか

・エトセトラ…
思い出せる限り書いてみましたが、これらは全て僕が実際に言われたことです。
で、僕がすることはいつも決まっていますが、質問への回答もしますが一番重要視していたのはお客様への教育です
電気事業法などでは、設置者に指導教育するように云々みたいな文面が記載されてありますが、ビル管理業で対応するときに応対する人は設置者じゃない場合がほとんどです。
ですので、厳密にいえば必要のないことであり、一部のお客様はめんどくさそうな顔をしたりします。
とはいえ、こちらもある程度の説明責任があるので、専門的な言葉をいかにわかりやすく伝えるかを意識して説明を行っていました。
お客様に説明をして理解されると、次からは同じことを聞かれなくなったり、もっといくと自分たちで解決してくれるようなことも増えてきます。
ただ、こういった説明を意識して行っていると、次第に信頼されさらに難しい質問や無理難題が飛んでくるのですが…まあそれはそれで経験値になりますから、ポジティブに考えてやっていくべきだと思いますね。

主任技術者としての立ち回りについて

ということで、主任技術者業務は次の3つに分類できると考えてます。

①みんなの質問箱になる
②作業手順書を作る
③電気保安に関する教育をする(説明をする)

まず専任や代務者という立場なら、お客様への説明の仕方次第で仕事が減っていく場合があります。

ただ、会社の上司とかが仕事をバンバン取ってくるとそうはならないです。質問は湯水のごとく舞い込んで、日々の業務に圧殺されそうになります(笑)

この質問に答えて指示を出したり工事を頼んだりして状況を改善するのが、主任技術者の一般的な会社での立ち位置かと思います。

もしこの質問連絡が鬱陶しい場合は、間に1人受付役などを用意するとかなり静かになります。

例えば、最初の窓口を設備管理事務所などの連絡先にしてしまえば、ただのクレーム対応と専門的知識が必要な対応とでわけることができます。

僕は基本的に直通の連絡先を教えてなかったので、そういった連絡がくることもなくきたとしてもほぼ直属の上司経由でくるように仕向けてましたので、フィルターがかかり随分楽でした。

でんますちゃん
でんますちゃん

主任技術者はしたたかさも必要なんですね!

後は、高圧受電設備等で必要な操作手順を明記した手順書の作成などがメインの仕事になるのではないでしょうか。

僕は前職で1年に1回、11月に年次点検があったので9月くらいからは電気関係の質問を一切受け付けません!と宣言し、手順書作成をひたすらやってました。

毎年パターンが違うことと、設備が急に変わったりなくなったりすることが多かったので、その辺確認しながら作成をしていましたね。

電気管理技術者としての立ち回りについて

電気管理技術者と電気主任技術者は法律上専任と外部委託で別物なので、上記で説明したものは該当することが少ないです。

ただ、電気管理技術者は主任技術者と違い設置者と直接のやり取りが増えることになりますので、法律上保安教育というものが必須となります。

その他、必要な業務としては下記の通りとなります。

①電気保安に関する教育をする(説明をする)
②設置者と直接保安管理に関する委託契約をする
③24時間365日対応
④決められたタイミングで点検を実施する

以上のように、より保安管理に特化した業務内容になってきます。

肝心のトラブル回避についてですが、単純に主任技術者に比べ圧倒的にトラブルが起こる確率が低いので、そこまで気にされなくても普通は大丈夫です。

ありえない時間に連絡があったときなどは大体トラブルなのですぐわかったりしますし、起こったら起こったで大事になることが多いですが…いずれにせよここのポイントは、点検での内容を確実に設置者へ伝えておくことです。

これさえできてれば、あとは最悪保険で助かることがほとんどですので点検については手を抜かずに、きっちりと電気事業法や設置基準等と照らし合わせて指摘していきましょう。

会社に所属している場合は会社が守ってくれますが、個人だと助けてくれる人がいませんので相応の覚悟をもって真剣に業務をしていきたいですね!

ちなみにトラブルは基本ネガティブなイメージですが、電気管理技術者が一番輝く瞬間ですので迅速にしっかり対応することで設置者の信頼を勝ち取ることができます。

それが長年のお付き合いになるきっかけになったり、値上げ交渉にもつながってきたりしますのでトラブルはチャンスだという気持ちで対応にあたるといいですね!

電気管理技術者のトラブル事例から考える注意事項

電気管理技術者として業務をしていると、やらかしてしまったりして設備の損傷等が起こるケースもあるそうです。

そんなとき、保険が下りるだろうと思いきや下りなかったケースがあります。

ですので、損害賠償保険は自分のミスを帳消しにしてくれるものではない、というのをまず頭に入れておいた方がいいですね。

保険があるから…といって油断していると足元をすくわれてしまうこともありますので、注意したいです。

まあ、基本は普通に作業してて問題なかったのに、何故か故障してしまったという内容であれば保険適用とされるようです。

その辺の具体的な適用基準は保険商品によるのだと思いますが、中にはPASを試験でミスって焼いてしまって、自分で300万くらい支払ってしまった…という方もいるらしいです。

この場合ミスが故意に当たるかどうかが争点になりますが、なんにせよまず誰かに一旦相談してみるとか対応策を教えてもらってからにしたほうがいいと思います。

この辺は、可能であれば委託契約書の損害賠償の項目に記載しておくといいでしょう。

僕は一度更新の指摘をした設備に関しては、更新しないことによる故障の是正費用は支払いません!としています。それで押印されていれば契約上電気管理技術者が支払うことはありえませんから、予防策として検討してみてはいかがでしょうか。

参考までにこちらの電気管理技術者が使う委託契約書の書き方に詳細を書かせていただいてますので、参考にしてみてくださいね!

まとめ:電気管理技術者や電気主任技術者の仕事におけるトラブル回避について

ということで、今回は業務上のトラブル回避について書かせていただきました。

どちらも共通して言えるのは、必ず逃げ道を作っておくことなんじゃないかなと思います。

自分ひとりで抱え込んで、高い慰謝料払って潰されてもしょうがないので、保険はしっかり入りつつ日々の業務をきっちりとこなして報告を確実に行っていけば、トラブル回避につながるのではないでしょうか。

ぶっちゃけトラブルに当たらないことが一番ですけど、何十年もやってればそういうのの1つや2つくらい確実に当たるのではと考えてます。

ですので、そういったとき慌てないようにいろいろな面から対策、というか準備をしておくことが重要ですね!

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

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