電気管理技術者の点数と年収について

年収

どうもこんにちは、でんますです!

今回は電気管理技術者の点数と年収についてお話ししていきたいと思います。

皆さん気になると思う電気管理技術者の収入の話なんですが、ネットとかで見るとあまり情報が回ってなくて、真意も定かではないものが多いです。

でんますちゃん
でんますちゃん

1000万は余裕ってよく聞きますけど、嘘っぽいですよね…

僕も独立前は実際どうなんだろう?って考えてしまうことも多かったので、今回はそのお話をしていきたいと思います。

電気管理技術者の点数と年収について

電気管理技術者が物件として持てる数は点数で33点までと、上限が決まっています。

規則第 52条の2 第一号ニ及び第二号ハの別に告示する値は33とする。

保安管理業務外部委託承認制度説明資料より

ですので、受託できる上限が決まっているからには、1点あたりの単価を上げていかないと全体の年収が上がっていかないと言うことになりますので、電気管理技術者は1点あたりの点数単価を上げる努力が必要不可欠です。

例えば、1点あたり25,000円の点数単価ですと、月に得られる収入が825,000円になります。

もしこれが35,000円の点数単価だとすると、月の収入が1,155,000円になるので年収に換算すると月25,000円のときと比べて3,960,000円の差になりますので、だいぶ差が出てくることになりますね!

こういった感じで、点数単価を上げる努力をしつつ同じ協会さんだとか保安法人さんとかの年次点検などの応援に行けば、さらに年収を上乗せすることができます。

ちなみに現在の僕の点数単価は、大体15,000円から18,000円位なので持ち点20点で月30万とかそんな感じです。ちょっと少ないかなぁって感じですね。

ですので、これからどんどん自分の物件を増やしていって比較的割の良い物件を持てるようにしていきたいと思います!

最終的には保安法人さんとかから受けてる分は減らして行って、個人で受けるものだけにしたいんですけど、やはり新しく営業してとってくるみたいなことが難しくてなかなか物件が増えていかないです。

ですので基本的には所属している協会さん経由の紹介だったりとか、高齢で引退するときなど不定期になってしまいますが、そういった感じで受託することが多くなってしまいます。

ちなみにこの前年次応援に行ったときに、今どれぐらい物件持ってるんですか?と同じ協会の方(10年目くらいの方です)に聞いてみました。

そしたら物件管理してるExcelのシートを見せていただいてんですが、その方は点数単価が37,000円で年収が14,800,000円とかだったのでファ!ってなったんですけど、まぁやり方をうまくしていけばそれぐらいは稼げますよ!ということだったんで、やはりおいしい仕事だなと改めて感じました。

でんますちゃん
でんますちゃん

えぇ~!!そんないただけるんですか!凄いです!

この仕事は、個人的に言えばたいして難しい事はしていないと感じる部分も多いですけれども、やはり需要と供給が追いついていないとのことで、割と単価が高い傾向があります。

ただ、保安法人さんとかに仕事をいただく場合はこの限りではありませんので注意してください。

あくまでも個人で受けるときにお客さんをちゃんと選ぶというか、ちゃんと価値を感じた人に対して適正な価格で契約を結ぶと、大体高単価になっていくという意味です。

また、最近は人手不足がすごいって言うことで協会と保安法人さん含め誰に聞いても人がいないと、お客さんも物件とか新設しても受託してくれる人がなかなか見つからない、といったような話をよく聞くので、まだまだ電気管理技術者の需要は増えていくんじゃないかなぁと思ってます。

絶縁監視装置や小規模高圧需要設備の活用について

物件の保安登録申請の際に絶縁監視装置をつけたり、小規模高圧需要設備とかですと、点検回数を毎月から2ヶ月に1回とか、3ヶ月に1回とかに変更ができます。これも下記PDF資料にて説明がされています。

前号のイからホまでの設備条件のすべてに適合する信頼性の高い設備であって、圧電路の絶縁状態の適確な監視が可能な装置を有する需要設備又は非常用照明設備、消防設備、昇降機その他の非常時に使用する設備への電路以外の低圧電路に漏電遮断器が設置してある需要設備にあっては隔月1回以上

保安管理業務外部委託承認制度説明資料より

これは、保安登録申請の際設備要件に該当しますか?みたいな書類を提出するのですが、遠隔で監視できてるから点検期間空けてもいいよ!という処置なので、この手続きをすると点数を圧縮することができます。

例えば1点の物件で監視装置を取り付けて申請すると、0.6がけの0.6点が加算されることになり、0.4点分余裕ができることになります。

そうすると、その分また物件を増やせますので月の収入も増やすことができるというわけです。

逆に、わざと監視装置をつけないで毎月点検にすることで、1件あたりの単価をあげることもできます。

この辺はお客さんとの交渉次第ではありますが、例えば僕の場合ですと64KVA未満のとこでわざと毎月点検にして、月19,800円ほどいただいてるところがあります。

普通にやったらボッタクリですが、この物件は曰く付きでどこも外部委託を受けてくれなくて、主任技術者を用意できなくて違反金を納める手前まできていたところだったので、言い値で受託することができました。

でんますちゃん
でんますちゃん

曰くつきの物件だと、お金を多くいただける分管理が大変そうです><

流石に可哀想なので、そのうち料金を下げてあげようとは思ってますが…そんな感じでやり方次第で金額を上下させることができるのも、個人事業主だからこそできる面白さなのかもしれません。

絶縁監視装置の意義について

いろいろ便利な監視装置ですが、注意すべき点として1つ挙げると点数の圧縮ができて点検回数が減るので、お客さんから値下げしてください!と言われる場面が多くなります。

当たり前ですが、毎月じゃなくて隔月でいいとなれば点検回数が減ってるんだから安くしてよー、という話が出てきてしまいます。

そこら辺折り合いをつけてやっていく必要があるかと思いますが、安くなるくらいだったら毎月にしよう…とするにせよしないにせよ、どちらにしても監視装置は出来る限りつけた方が良いと個人的に考えてます。

何故かと言うと、監視装置は漏電停電とかそういう信号を飛ばしてくれるんですけど、つけてないとその辺何も連絡こないですから、お客さんが異常に気づかなければならなくなってしまいます。

そうするとなんかあったとして、これが悪いのかどうなのか?電気管理技術者に連絡すべきかどうなのか?という判断をお客さんがしなくちゃいけなくなります。

それはなかなか難しいでしょうし、そもそも不具合に気づかないと連絡も来ないですから、最悪お客さんが無人でも我々がうまく対応できるような体制をとるため、監視装置を取り付けるのがお客さんも安心できるのかなあと思ってます。

ちなみに監視装置は、スマホの契約みたいな感じでアカウントを作って管理するような形になりますので、月額の使用料を払っていく必要があります(1物件あたり600円とかそのくらいです)

支払いについては、お客さんが支払うパターンと管理技術者が支払うパターンの2パターンありまして、これも交渉次第なんですけれども取付の際決めていく必要があります。

僕は個人で受けたものに関しては、契約手続き込みで全て自分持ちで取り付けるようにしています。

やはりお客さんも別口の契約とかしたくないですから、監視装置の管理料金なんかを月の保守料金の中に無理やり含んでしまえばプラマイ0ですし、ややこしくないのでその方がいいかと思ってます。

ただし機器代とかは別途かかるので、ここだけは許容する必要がありますね!

最近では、オムロン社製の監視装置だと機器代と使用料込みのプランとかで2,000円で用意できるので、これで登録して保守料金にプラス2,000円とかすれば十分賄うことができます。

監視装置もいろいろな会社が製品を出しているので、もし取付依頼があった場合は自分の管理事務所ではどこを使うのか?事前に一通り調べてみるといいですね!

小規模高圧需要設備の取り扱いについて

小規模高圧需要設備とは、64KVA未満の需要設備のことをいいますが元々平成7年より前は非自家用電気工作物の区分で処理されていました。

ですが、平成7年12月1日付けで電気事業法・同法施行規則が改正され、「小規模高圧需要設備」(受電電圧6000ボルト、契約電力50キロワット未満の電気設備)は、「自家用電気工作物」として取り扱われることになりました。

そんな経緯のある小規模高圧需要設備ですが、点数のところでおいしい部分があります。

それは、経済産業省のHPなどの関係資料に書かれているのですが、小規模高圧需要設備は10件まで加算されないというのがあります。

ただし、設備容量が 64kVA 未満の需要設備(非常用予備発電装置を 設置するものを除く。以下「小規模高圧需要設備」という。)については、当該合計した値から10以内の事業場に係る換算値を控除するものとする。

保安管理業務外部委託承認制度説明資料より

例えば64KVA未満の物件を9件持っていても、加算される点数は『0』点ということになります。

管理上では物件が増えるので大変ですが、持ち点を増やさずに月の収入を増やすことができるのでやらない手はありませんね!

でんますちゃん
でんますちゃん

1件8000円で9件受託したら月72,000円も上乗せできるんですね!凄いです!

こんな感じで、いろいろと試行錯誤しつつ契約件数を増やして、1点あたり点数単価を増やしていくといいのではないでしょうか!

まとめ:電気管理技術者の点数と年収について

というわけで、今回は点数と収入の件についてお話ししていきましたがいかがでしたでしょうか。

いずれもあまりネットとかで情報が回らない部分であるので、参考にしていただける部分が多いのではないでしょうか。

今回お話した中で1番大事なのは、1点あたりの点数単価の部分です。

この考え方は、電気管理技術者として稼いでいく上で大切な考え方だと思ってますので、もし独立された方はそこら辺を意識してやっていくと収入が安定していくのかなと思っております。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

コメント

  1. KENT より:

    2日続けての更新お疲れ様です。

    やはり点数あたりいくら、と設定するのが1番分かりやすいですね。

    小規模高圧需要設備については知らなかったため勉強になりました。
    点数単価¥37,000は一財並と思いますので、とても私に真似はできないですが笑

    • でんます でんます より:

      コメントいただきありがとうございます!
      点数単価37,000円はかなり強気の値段なので、なかなか難しいかもしれませんね。
      譲ってもらった物件とかで、すでに単価高いところだったりすると苦労せずに点数単価が上がるらしいです。
      なので、新規で取ろうとする場合はもう少し下げる感じになると思います!

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